読書日記

老い先も短いので、元々好きだった本をまた読み始めました。

床ずれ博士の在宅介護

床ずれ博士の在宅介護

大浦武彦 著

朝日新書 

 

 

 自分の中では床ずれは治る病気だったので

こんなに難しい症状だったとは

考えていませんでした。

 

この本では、

  • 床ずれの起こる法則
  • 床ずれの治療の現実
  • 在宅介護の現実

の3つの骨子が、様々な例をあげて紹介されています。

あまり厚くない本ですが

大変な情報量がつまっています。

 

特に、アルツハイマーの在宅介護の家族の一例では

介護している方の観察眼と、思いやりと、知性に

ハンカチが必要でした。

 

また、自分の祖母も最期は

ホスピスで息を引き取りましたが

大変まれな例という事も知りました。

ご尽力をいただいた、看護師さん

リハビリの先生。ケアマネージャーさん。

そして、担当だった先生方に、この場を借りて

ありがとうを言いたいです。

そして、なにより老々介護をがんばった母も

ほめてあげたい。

 

個々の問題が一つ一つ違っていて、

法整備も後手後手になりがちで

マンパワーの不足などもあり

対費用効果や

家族にかかる負担が、むしろ以前より

(曾祖父や、大叔父が亡くなった時より)増している感のある

介護ですが、知恵と勇気で乗り切るしかないと思いました。

 

読んでおいてよかった一冊です。