読書日記

老い先も短いので、元々好きだった本をまた読み始めました。

「事業仕分け」の力

事業仕分け」の力

枝野幸男 著

集英社新書

 

「事業仕分け」の力 (集英社新書 540A)

「事業仕分け」の力 (集英社新書 540A)

 

 

政治家を評論している本は多いのですが

政治家が自分で書いた本というのはめずらしいと

思ったので読んでみました。

事業仕分けというと蓮舫氏の「2位じゃダメなんですか?」が

あまりに有名で、蓮舫氏はずいぶん叩かれたし

自分も憤慨したものです。ただ

「これ。単に聞いただけで

 なぜ官僚は明確な答えが出せないだろう?」

という大きな疑問もありましたが、

この本では、その答えが明確に提示されていました。

 

また。この本には書かれていませんが

私の大好きな「はやぶさⅡ号」は結果的に

予算を減らされたわけですが、

事業仕分けによって、予算の使われ方を

一般の国民が見ることができ、一般の国民が

はやぶさにもっと予算をあげてください」と言える

システムだったことに驚きました。

知らなかった。

 

結果論としては、2018年1月現在

スパコンの開発会社の社長が補助金詐欺で逮捕され

はやぶさⅡは順調に飛行を続け

今年中には、小惑星竜宮に到達する見込みと言われています。

 

枝野氏というのはよくわからない政治家なのですが

ゆえによく観察するべき政治家ではないかと思いました。